UnityでWeb表示、その後

UnityでWeb表示をするアセット UniWebView を購入して、その後。
25ドルだったけど。その価値ありでしたね(`・ω・´)

UIの Panelなんかに合わせて
欲しいサイズで表示することも出来るし。
やりたいことが実現出来ましたね。

ただ、
iOSアプリからWEBサイト表示

そのサイトから AppStoreへのリンク

エラーコード -1002 、サポートされていないURLとかなんとか。

てのでハマり。
どうも WKWebView というiOSネイティブのWeb表示エンジンを使っていて
そっちの都合で AppStoreへのリンクを踏んでもウンともスンともない、
と認識に至り。
Google検索で知る限りは
「AppStoreの起動を自力で書く」(WKWebView+Objective-Cとかで)
ということだけど
えーと…まぁどちらにせよ UniWebView で何とかせねば。
なんかやり方あんでしょ?(´・ω・`)
と公式ドキュメントをもっかい読むと APIリファレンスに
「リンクを踏んだときに外部ブラウザを立ち上げるようにする」
というメソッドがあったので、これを使うと上手く行った。
Safariが立ち上がって AppStoreへ。

良かった( ´・ω・`) -3

UnityでWebサイトを表示する

Unityで WEBサイトを表示する…ってのをやりたいんですが。
なかなか大変みたいですねぇ( ´-ω-`)
そんなもの Unity標準機能であるんでしょ、と思っていたけど
そんなことはなかったもよう。(見落としてないよねぇ

Google検索で上位にヒットするライブラリを試したけど、動かず。
まぁ大体、動かない原因はこっちの不備なんですが…
古めのライブラリということもあり、他を探すことに。

んで、
アセットストアで有料の「UniWebView」というものを見つけたので購入。
そして公式ドキュメントを読み中。

パ、パ◯ってないよ!

「陸橋水難」、ナルトのキャラをパ◯ってるんじゃ…? 説。

パクってないよ! (´;ω;`)ブワッ
ていうか別にパクったとは言われてないけど!
あと伏せ字にした意味は、みたいな。

こういうの、釈明するのって男らしくないですかね…( ´-ω-`)
( ´-ω-`)
わし、元々男らしくないから…構わぬ!(`・ω・´)

ていうかそもそも、
弱小個人がなに気にしとんのじゃ、自意識過剰じゃ、なんでしょうけど。

「陸橋水難」公開する

しばらく時がながれる(アップデートや中国語版対応など)

割りと最近、Youtubeでアニメの外国人リアクション動画を見る(著作権的に…)
ナルトの「Konan」関連動画を視聴して「あ、わしパクってるヤツや」と冷や汗。

やっぱりみんなそう思ってるんや!(いまここ

みたいな。
しかも「Konan」て「小南」じゃん、「主南」で名前まで被っとるがな! (´;ω;`)
逆に、ですが
パクるなら名前はまったく違うものにするがな!(`・ω・´)(潔白アピール

もしかしたら、アプリのレビューとかでツッコまれてたりしてるのかなぁ…
なんて今、思ったり。☆1つの長文とかは…読んでないので…メンゴメンゴ…

と、ここまでパクってないヨ! アピールをしておいて、ですが。
ナルトって…流石に読んだことあります…何巻までか忘れたけど、
新刊で一気に買いましたし…そのとき知人に
「わしは中古じゃなくて新刊を買うから偉い」
みたいな自慢をしたので覚えています…

どうかな〜…本当に「小南」、知らなかった??
読んだことあるんじゃないの!??(´・ω・`)
(´・ω・`)
制作時点で頭に浮かんで無かったのは事実。
しかし、記憶の底の方…深層心理では…??
てことになるともう、釈明のしようがないですねぇ…

これは創作系でたまに上がるネタだとは思います。
マネしてないのに似てしまう…または、気付かずにパクってしまう。
似たハナシで
どこからパクリになるのか、どこまでがインスピレーションを受けた、なのか…

////// 追記 //////

ナルトのコミックを発掘したら、33巻まで所持していました。
「小南」が登場するのは…
読み直して確認する時間がないので、ネットで検索したところ…
40巻以降らしいので…セーフ!!⊂(´・ω・`)⊃ バッ

自分の中でのモヤモヤが無くなって良かったです。
…ただ、ネット検索の情報が間違ってて
実は33巻までに小南登場済み、とかだったら…アウト…( ´-ω-`)
無意識にパクった説浮上( ´-ω-`)

(´¥ω¥`)

中国版「陸橋水難」の課金収入を頂きました!(`・ω・´)
ローカライズ&各種代行 して下さったpujia8スタジオ様、
購入して下さったプレイヤーの皆様、ありがとうございます!(´;ω;`)ブワッ

「つづきを遊ぶためには購入して下さい」なアプリ内課金で
自分なりに納得の行く結果を得られたのは本当に嬉しいです。

これがゲーム制作で得た初めてのお金になるので…感無量ですね。
一応 UnityAdsの広告収入も僅かにあるにはありますが、
100ドル(だっけ?)になるまで引き出せませんからね( ´-ω-`)

最終回ですねぇ

人喰い掲示板の噂 プレイ済みな方への追加エピソード
『神さまの名札』最終回です(`・ω・´)

//////////////

 

十郎が飛び立ち 二週間ほどが経った、その明け方。
リクサツはうなされて目を覚ました。

夢を見た。
どんな夢だったのかは覚えていない。
全身が汗でぬれており
余程恐ろしいものを見たに違いなかった。

 

東の空が微かに白み始める。

「……」

実感があった。
徐々に夢の内容も思い出してきた。
それは夢のようで、夢でなく。
一本杉の呪いがリクサツに見せる
写真の主が置かれている紛れない現実だった。

杉のてっぺんまで登り
南方を眺める。
風に流された雲が 淡い陽を受け輝いている。
美しいと思った。
その遥か向こうで繰り広げられているものが信じられなかった。

リクサツは残された人間のことを思う。

 

この日、典八の兄・十郎は
爆弾を抱えた戦闘機を操り
敵艦めがけて体当たりを行い、戦死した。

ーーー

典八は変わらず、一本杉詣でを続けていた。
山菜を持ち帰ることで家での扱いが多少変わったようで
笑顔になることが多くなっていた。

たぬきは
「あの小僧、もう山菜目当てですぜ」
と笑ったが、典八は欠かさずお祈りを捧げていた。

「神さま、兄ちゃんの飛行機に敵のタマが当たらないようにしてください」

今日という日、それはリクサツの胸に刺さった。

数日後か 数週間後か 数ヶ月後か。
この少年の元へ 兄の死亡告知書が届くだろう。
そのときのことを思うと、恐ろしかった。

(…オマエの神サマは無能だナ
願イのヒトツも叶えテやれナかっタゾ)

お辞儀をし帰っていく典八を直視出来ず
リクサツは背を向けた。

 

そのころ
神奈川の軍事施設を目標とし
サイパンから爆撃部隊が離陸した。

ーーー

米軍航空爆撃部隊の指揮官は 風に流されたことに気付いた。
編隊は目的地から逸れたルートを飛行している。
神奈川へは行けない。よって代わる手近な攻撃目標を探し始めた。

圧倒的な性能を誇るこの軍の爆撃機にとって
往復 5,000キロの道のりを爆弾を積んだまま帰ることは容易かったが
爆弾を落とさないで帰る理由の方が無かった。

烏菜切町空襲は運命の悪戯により始まった。
あるいは、軍事施設を持つ町が焼かれるのは必然だったのだろうか。
後世、ある者は民間人への許しがたい攻撃だったという。
またある者は戦争を始めた日本が受ける当然の報復 そのひとつだったという。

夜空に空襲警報が鳴り響く。
一本杉のもとへ たぬきがすっ飛んで来た。
そして開口一番
「旦那、逃げましょう!」
と叫んだ。

「こんな時間に、こんな数で来るなんておかしいです、
機銃を撃ち込まれるだけじゃすみませんぜ、
一応の狙いは海軍基地でしょうが…
ここだってどうなるか分かりません、
もっと町から離れましょう」

警報に航空機の出す爆音が混じり始め
やがてそれは爆発音に取って代わられた。
大気が震えるのが伝わってきた。

「海軍キ地…!」

リクサツは目を見開いた。
典八の住む家はそこから遠くない。
次の瞬間、走り出していた。

「だ、旦那!? 違いますよ!
町から離れるんです! ああもう!」

たぬきはリクサツを止めようと、全速力で後を追い
やっとでその背中にしがみついた。

「あの小僧なら大丈夫ですよ、
警報も鳴ったんだ、避難してますって、戻りましょう!」

「…おマエは戻レ!」
リクサツは足を緩めることなく走った。

たぬきはしばし沈黙し
「なんでこっちの戦闘機が出ていかねぇんだ」
と爆撃機の舞う空を見上げた。

烏菜切基地が保有する航空機で飛べるものは僅かだった。
主な理由は燃料不足であり、その次にパイロット不足。整備不足と続いた。
さらに単純な話、爆撃を受けている最中に戦闘機が飛び立つことは出来なかった。

町が近付き 木や鉄、そして肉の焼けるニオイがした。

「なんだ、ありゃあ…」

たぬきは火の雨を見た。
爆撃機から投下された焼夷弾は
空中で無数に分裂し 地表に落下
つかの間の静寂のあと 弾けるように飛び跳ね
瞬く間に周囲を火の海にした。

たぬきはリクサツの背から飛び退き
「もう知りませんぜ!」
そう言い残し 来た道を全力で戻り始めた。

 

リクサツは典八の住む家のあった場所へと辿り着いた。
そこはもはや家ではく、爆風により瓦礫の山と化していた。
「…」
避難したはずだ。そう願った。
そして
折り重なった柱の下から か細いうめき声を聞いた瞬間
「!!」
リクサツは怪力を発揮した。
周囲のことなど構わず 柱を持ち上げてはそれを跳ね除けた。
最後の柱を持ち上げ、典八の姿を確認したそのとき

直上から焼夷弾の雨が降り掛かった。

鬼の声が耳に届く人外のものたちは
爆音やサイレンをも切り裂くそれを 山中で聞いた。

あれは人間の火に焼かれる苦しみから鬼が悲鳴を上げたのだ
あれは怒りに昂ぶった鬼が雄叫びを上げたのだ

リクサツは絶叫した。

ーーー

凄惨な夜が明けた。

一本杉には朝日が射し込み
その根元には少年が寝かされている。

リクサツはたぬきが汲んできた水に木の葉を浸し
少年の火傷した肌へと貼り付けていたが
「…」
もはや助からないであろうことは見て取れた。

「この小僧の家の人間は無事です
避難したのに、こいつだけ…戻っちまったようです
…あと、自分の火傷も手当してくださいよ」

水を汲むついでに 町の様子を見てきた たぬきが戻った。
その気配からか

「う…」

典八が目を覚ます。
虚ろな目でたぬきを確認し、微かに微笑む。
そして次に 姿なき鬼・リクサツを見つめた。
空を見ているつもりで、焦点が合わないのだろうとリクサツは思った。

「…かみさ…ま」

「!?」
リクサツとたぬきは驚き顔を見合わせた。

「…これ…燃えないで…すみました、ちゃんと…ここに…」

典八はやっとの力で右手を上げる。
リクサツがその手を握ったとき 典八は力尽きた。

手には朱色の小筒が握られていた。

小筒を開けると中には二枚の札が入っていた。
一枚はリクサツの『鬼の名札』。
もう一枚は 典八が兄から授かった習字の道具で模写したもの。

 

リクサツは典八の遺体を家のあった場所に横たえた。

ーーー

一本杉のもと。姿なき鬼が札を一枚、破り捨てた。

そして 残ったもう一枚を朱色の小筒に入れ
凛々しい青年の写った写真と共に木の根元に埋めた。

ちりぢりになった紙切れは風に乗り 舞い上がり
青空へと溶けて行った。

 

8年後。1953年。和暦 昭和28年。
烏菜切町は近隣村との合併を果たし
古来よりのこの地一帯の呼び名「烏菜木」を冠し、
烏菜木市が誕生する。

 

『神さまの名札』 完

//////////////

おしまい〜 ⊂(´・ω・`)⊃ バッ

本当はリメイク時にゲームとして作り込むネタでしたが
何年後になるか分からんので、このタイミングで書いてみた(´・ω・`)

第七話〜

人喰い掲示板の噂 プレイ済みな方へ向けての
追加エピソード『神さまの名札』第七話くらい(´・ω・`)

/////////

「かみさま、かみさま」

杉の幹にもたれかかる長身の鬼は
子供の声が耳から離れず
腕組みをしたまま うつむいていた。

昨日、たぬきと共に尾行を始めたリクサツは
山道を下り
橋を渡り
町中へと入り
このあたりから たぬきは犬のフリをしてワンワンと鳴き始め
ついには子供の帰る家へと辿り着いた。

そこで姿なき鬼は全てを目にし、知った。
子供の名が典八ということ
居候であり、孤独にいること
目的である名札が小筒に隠されていること…

リクサツがなにもせず、典八のもとから去ったのは
いつでも取り返せるという慢心からだろうか。

「…」

家族となるべき大人たちから疎まれ 家の隅へと追いやられている少年。
人間たちに蔑まれ この一本杉に縛られている自分。
リクサツは典八に自分の姿を重ねていた。

「なんか、カワイソウな小僧でしたね」

言いながら、たぬきがいわしカレーを手渡して来た。
いつのまに。

「…マァ、コのご時世ダ…ヨくアるハナシだロ」
受け取るリクサツは自分に言い聞かせるように呟いた。

「…今日も来ますかねぇ?」
「サーナ」
「腹を空かしてそうでしたねぇ。途中で倒れてなけりゃいいけど」
「!?」

リクサツは受け取ったカレーを
そっと杉の根本に置き、その場を離れた。

「…旦那」
「ン?」
「なにしてんです?」
「…ナニガ?」
「カレーですよ…地面に置いたりして」
「…置イテみタ」

たぬきは目を細めた。

「『踊ってみた』みたいに言ってもダメですぜ
ひょっとして…あの小僧に食わせようってんですかい?」
「… エッ?」
「いやもう…そういうの、やめましょう面倒くせえや。
第一、人間が地面に置いてあるカレーなんて…
怪しんで食うわけないじゃないですか、
犬猫じゃないんだから…そりゃ旦那は何でも食べるんでしょうけど」

このあと、鬼とたぬきは ちょっと本気の喧嘩をした。

ーーー

この日、一本杉参りに訪れた典八は
間近でたぬきの姿を見た。

一歩近づけば 一歩離れ
繰り返すうち 気付けば たぬきを追いかけており
やがて 眼前に山菜の茂る野原が広がった。

典八は夢中で採取すると
その半分を一本杉の根本に置き 帰って行った。

次の日も その次の日も
たぬきが現れては 山菜やサワガニの取れる場所へと案内した。

そして、その日は来た。
典八の兄が烏菜切基地を離れ 鹿児島へと飛び立ったのだ。

ついにリクサツが十郎を襲うことは無かった。
大きく離れたことで標的の正確な居場所の感知が出来なくなり
それでも遥か南方に移動したことだけは把握した 姿なき鬼は
「オシイコトをシた…」
と笑ってみせた。

 

もうすぐ典八がやって来る。
今日はなにを食わせてやろうか。
リクサツは たぬきと相談を始めた。

 

この時代 この土地に生きたものが
決して忘れることのない出来事
後世において C県戦災調査報告書の一頁を埋めるものが
すぐそこまで迫っていた。

//////////////

次回あたり最終回! ⊂(´・ω・`)⊃ バッ
たぶん(´・ω・`)

第六話くらい(´・ω・`)

人喰い掲示板の噂プレイ済みな人へ向けての追加エピソード
『神さまの名札』 第六話くらい(´・ω・`)
なげーっつーの なげーっつーの(´・ω・`)

//////////

田舎の深夜は、都市部の人間が想像しえないほどに騒がしい。
烏菜切南方に広がる田園地帯は生き物の宝庫であり
彼らは「種の面目を発揮するのは今このときだ」とばかりに
その歌声を披露している。風はそれらを運び
ここ、烏菜切海軍航空基地でも
遠く淡いながら カエルの合唱に包まれていた。

夜警当番兵の背後、地表から2メートルほどの場所に
紅い光源が二つ、揺らめいている。

光源は人の目にとまることなく
当番兵をスルリとかわし
基地内を進む。

それは二つの眼球であり、鬼の目だ。
姿無き鬼・リクサツは
一本杉に貼られた写真、その主である「十郎」を喰うため
たぬきとの約束をソッコーで破り
いとも簡単に基地内部に侵入し
これまた簡単に標的である十郎を見つけ出し

「ア…厄除けの水を飲んデいる…」

と気付いてションボリと退散した。

カエル達の歌声が切なく聞こえた。

地元尾鰭神社の神主は商売熱心で、
訪れる参拝客に厄除けの水なるものを積極的に販売。
しこたま儲けを出している困った人物であったが
その商品の効果は確かだった。

ーーー

夜が明けた。
リクサツは一本杉の枝に腰掛けている。

鬼は十郎の厄除けがしばらく続くことを予想し
名札の回収を優先することを考えていた。
そのためには「毎日お参りに来る」と言った少年を知らねばならない。
思えば 昨日の初見時に後を追うべきだった、と悔いた。
今日もやって来る保証など、どこにもないのだ。
カレーを持っているときに予想外の出来事が起きると
硬直してしまうのは人も鬼も同じだった。

少年はやって来た。
昨日よりもやや早い時間に姿を見せ
両手を合わせお辞儀をし、昨日と同じ 彼なりのお祈りを始めた。

リクサツは胸を撫で下ろし
慎重に木から降り、少年が祈り終えるのを待った。
観察してみたが、どうも鬼の名札を持ち歩いているようではない。

少年が祈りを終え いざ尾行開始、というとき

「どこのガキでしょうね、旦那」

いつの間にか たぬきが隣に居た。

「…」

リクサツとたぬきは少年・典八の後を付かず離れず、歩き始めた。

ーーー

空に夕焼けが広がるころ
典八は居候宅に帰ってきた。

玄関で家人と顔を合わせると
典八は「ただいま」と言わず、ただ頭を下げた。
家人はそれに目も合わさなかった。

典八は履物を脱ぐと隅に揃え 廊下を進む。
そして突き当りにある引き戸を開け、中へと入り、閉める。
立てかけてある 小さなちゃぶ台に手を伸ばし、安堵する。
その間、一切の音を立てまいとする気遣いが所作に現れていた。

かつてこの家の物置として使われていた二畳ほどの空間で
典八は静かに横になった。
どうあれ、自室を与えられたことは幸運に違いない。
例えこの家の人間が典八の姿を視界に入れまいとした結果だったとしても。

いつしか目を閉じ うっすらと寝息を立てていた。

家の人間の話し声が聞こえてくる
夢見ながら聞こえてくるのは自分への…

典八は怯えて起き上がり その勢いのままちゃぶ台に手を伸ばした。
この部屋にあるほぼ唯一の家具と言っていい。

立てかけた ちゃぶ台の裏。
そこは宝物の隠し場所だった。

兄がくれた、習字の道具。
おみくじの小筒。

典八は小筒を手に取り蓋を開け
中から紙切れを取り出した。

おみくじに代わり そこに収められていたのは
昨日 一本杉の神さまから授かった札だ。

「かみさま、かみさま」

幼い少年は決して家人に聞かれぬよう
小さな声で すがった。

/////////////

つづく ⊂(´・ω・`)⊃ バッ

第五話くらい(´・ω・`)

「人喰い掲示板の噂」 プレイ済みな人への追加エピソード
『神さまの名札』第五話?くらい(´・ω・`)

////////////

夕暮れ時。
いわしカレーの代金、その一月分の掛け金回収にやって来た たぬきは
杉に貼られた写真に気付き
「珍しいこともあるもんですねぇ」
と唸った。

「…」
勘定を済ませたリクサツは幹に背を預け 黙っている。

「…喰うんで?」
たぬきは視線を写真からリクサツへと流した。
「…ソりゃ喰ウさ」
「ふむ…」
たぬきは首をかしげた。

呪いの条件を満たし
これから人間を喰うことが出来るリクサツが
落ち込んだように黙っているのは不自然だった。

リクサツの気が落ちているのは
子供に拾われた札…『鬼の名札』が原因だ。
かつてこの土地を訪れた旅の坊主にやり込められ
バラ撒かれた、リクサツの名が記された札…その一枚。
他者に名前を知られることを禁忌とする鬼の一族にあって
それは決して存在を許せない名札であると同時に
自分が新しい名を得るべきときには有効に使える類でもあった。

つまり、自分を殺せる札であり、自分を生かす札でもあったのだ。
名札を一枚手元に置いていたリクサツの心情は理解出来る。
問題はそれが他人の手に渡ったことに他ならない。

リクサツは一本杉の呪いのチカラにより、
標的となる写真の主の居場所は感知出来た。
しかし、その呪いをかけた者のことは知る由もない…

「…毎日、来ルと言っタな」
リクサツはふと、少年の言葉を思い出した。
それが本当なら、まだ望みはある。

たぬきは帰り支度をしていた。
そして、なにやら考えごとをしているリクサツを横目に
人間を喰うんじゃ数日はいわしカレーが売れないかもな、
なんて思いながらケツをボリボリと掻きむしり

「まぁ、良かっ

良かったすねぇ、と言いかけた瞬間、その眼をカッと見開いた。
脳内に警告音が響いたのだ。
違う、良くはない。自分はなにか重要なことを見落としている…!
たぬきの脳細胞はフル回転し、果たしてその警告の意味を理解した。
その間、1秒にも満たない。野生の学(がく)が成せるものだった。

「いけませんぜ、旦那!」
たぬきは声を上げた。

「?」

「こりゃいけません、詳しく聞かせて下さい! この写真にまつわることを!」

『学のあるたぬき』の普段見せることのない勢いにリクサツは目を丸くし
気乗りしないながらも、
鬼の名札については若干にごしつつ 今日の出来事を説明した。

「なるほど…なるほど」
話を聞き終えた たぬきが頷いている。

「旦那…、この人間を喰っちゃあいけません」

「…?」

「どういうわけだか旦那を神さまと間違えて…ってのもありますが。
いいですかい、この写真…海軍の制服ですぜ
写真を貼ったという小僧のハナシからしても
戦闘機パイロットに間違いありません。
旦那、…日本を応援するって言ってたじゃあないですか。
ここで貴重なパイロットを喰うようじゃ、
応援どころか足を引っ張るようなもんですぜ」

「…」
リクサツは自分の食事を棚上げしてまで拘ることでもないと思ったが

「こうしちゃどうですかね、
その小僧は毎日お参りに来る、と言ったそうですね?
約束通りにお参りに来る間は、この軍人さんを取って喰うのは
保留にするってのは。
そのくらいのことがなけりゃあ、世に人情なんてありゃしません」

まくし立てるたぬきがあまりにウルサイので
リクサツはその捕食を保留することに同意した。

ーーー

たぬきは帰り道、ひとり胸をなでおろした。
「(あぶねぇ…踏み外すとこだ)」

リクサツが人間を喰うということは
その味を思い出すこと。
鬼本来の嗜好を呼び覚ますことは
ただの数日いわしカレーが売れなくなるだけはない、
今後いっさいの取引停止を招く可能性を秘めていた。

いわし業者とカレー業者に騙され
大量のいわしカレー在庫を抱える たぬきにとって
リクサツは商売の生命線であり、
決して失ってはならない客であった。

「旦那…頼むから人を喰ってくれるなよ」
たぬきは一本杉を振り返り 呟いた。

 

リクサツはその夜、写真の主「十郎」を襲いに行った。

//////////

つづく ⊂(´・ω・`)⊃ バッ

つ、つ、続き ⊂(´・ω・`)⊃ バッ

人喰い掲示板追加エピソード『神さまの名札』
第四話くらい。思ったより長い(´・ω・`)
あとで別ページにまとめます。

//////

陽が西に傾き始めた頃。
山道を駆け上がって来る姿が見えた。
まだ幼さが残る子供だ。
その子は一本杉が近づくと足をゆるめ
肩を上下させながら目的地を確かめると
再び駆け足になった。

枝 高くに腰掛け
それを眺めていた姿なき鬼・リクサツは
珍しいこともあるもんだな、と思った。

陽のあるうちに呪いの願掛けに来たことがひとつ
それが幼い子どもであることがひとつ
しかし次には
子供が故、陽のもとに来ることは当然かもな、と思い直した。

なんにせよ、この人喰い鬼にとってはまたとない機会で
食べ始めたばかりの いわしカレーをどうするか悩み
とりあえずはサジを止めた。
今夜にでも人間を喰えるかも知れないのだ。

子供は杉の幹に、写真を貼り付けた。

姿なき鬼はニヤリと笑った。
めっちゃ悪い顔をした。

子供は両のてのひらを合わせ、目を閉じ、声を張った
「どうか、どうかお守りください」
「十郎兄ちゃんの飛行機に、敵のタマが当たらないようにして下さい」

「?」
なにを言っているのだろう。

「どうか、神さま」

「カミサマ!?」
思わぬ言葉にうっかり足を滑らし
手に持ったいわしカレーを落としそうになった。
リクサツが体勢を保つべく、身体をよじらせたとき
その懐から一枚の紙きれがこぼれた。
「!?」
掴もうと とっさに伸ばした手にはスプーンが握られており、空を掻いた。
杉の枝の間をぬい フワフワと落下して行ったそれは
まだ目を閉じたまま拝んでいる子供の眼前を通過する。

リクサツは幹を駆け下り、回収に向かう。
が、その巨体が杉を揺らし枝をざわめかせ
子供は何事かとまぶたを開いた。

目の前に札が舞っていた。

その瞬間、子供…典八の受けた衝撃は感動と呼ぶに相応しく
自分の願いが神に届いた証だと直感した。
典八は札が地面に落ちる直前に両の手で捉えると
深々とお辞儀をし
「これから毎日、お参りに来ます!」
と言って走り去った。

「…」
子供より早く札を回収することは出来たはずだった。

リクサツは杉の根本で呆然と立ち尽くした。
カレーさえ持っていなければ…

 

思い出したように貼られた写真に視線を送った。
制服姿の凛々しい青年が写っていた。

//////

つづく ⊂(´・ω・`)⊃ バッ

さらに続き ⊂(´・ω・`)⊃ バッ

人喰い掲示板の噂をプレイ済みな方へ向けての追加エピソード 。
さらに続き⊂(´・ω・`)⊃ バッ
三話目?(´・ω・`)
いずれ加筆修正して別ページにまとめます。

ーーー

典八は素直に喜びを表に出せない子供だった。
最愛の兄を前にしても、笑顔のひとつもみせず ただモジモジとしている。

残る唯一の肉親であり
海軍航空部隊のパイロットである兄・十郎(じゅうろう)は
この春、一時的に烏菜切航空基地に配置されており
その僅かな休暇を使っての来訪は突然のものだった。

十郎は父と妾との間に生まれた子で
十郎の十には「例え10人の子が生まれたとして、10番目」という
意味が込められており
生まれながらにして 不遇の扱いを受けることを強いられていた。
しかし現実は彼を不屈にし
田や畑を得られぬ境遇はその身を軍へと投じさせた。

典八が兄を前に「一緒に暮らしたい」という言葉を呑み込んだのは
いまだ幼いにも関わらず、それが叶わぬことを知ってのことなのか
この家で身に付けた「意思表示をしない」処世術からなのか
8歳の子供はただ、下を向いている。

十郎は習字の道具一式と自分の写真、地元神社で買った土産を手渡し
勉学に励むように と言い、去った。
土産は朱色の小筒で、開けると末吉と書かれたおみくじが入っており
典八はそれよりも容れ物である小筒を気に入った。

海軍ではこのとき既に
十郎含むパイロットたちの鹿児島への移動が決定していた。

ーーー

「あの杉にはな、神さまがいるんだ」
典八が世話になっている家には年上の男子がおり
事あるごとに辛く当たって来た。
今日、凛々しい出で立ちの十郎が姿を見せたことは
彼にとっておもしろくなかった。
典八がモジモジと喜ぶ様はかえって癇に障ったし
儀礼的挨拶とはいえ両親が妾の子に頭を下げることは屈辱だった。

「あそこに大切な人の写真を貼ってな、お祈りするとな
神さまが守ってくれるって 言い伝えがあんだ。
おめぇの兄ちゃんの写真貼ってこいよ、飛行機に敵のタマ当たんなくなるぞ」

典八は初めてともいえる この善意に面食らった。
しかしやがて、兄が姿を見せた効果なのだ、と納得した。

写真をしっかりと掴み 典八は家を飛び出した。
今ならまだ 陽のあるうちに一本杉へと辿り着けるだろう。
兄は自分を思ってくれている。
そのお返しが出来ると思った。

ーーー

つづく ⊂(´・ω・`)⊃ バッ